染の百趣 矢野

~四季折々の美しさをきもので表現~

1951年に創業。 熟練職人の手仕事による本友禅にこだわった染の名店。
その作風は、染めの鮮やかさ、描き絵の精緻さが群を 抜いており、日本の伝統的な風物を題材にし、時代に 媚びることのない美しさを追求したもの。
非常に緻密な図案が特長で、色づかいは上品で古典的。
その風格は、どこに着ていっても胸をはれる「晴れ着」にふさわしい。 洗練された都会的なデザインのきものも手掛け、「古の心を現代に生かす」 べし
柔軟な創造性を旨としている。生地にも加工にも一切の妥協を入れず、ていねいに 一点一点染め上げて、世代を超えて愛されるきもの作りを続ける。
糸目糊を置いた本友禅は、円錐形の筒に物を入れ、模様の輪郭の上に米から作ったもち糊を置 染料が染み込まないよう防染します。糸目糊の線をきれいに出すには糸目を研究し何度も「地入れ という作業を繰り返し、染料の染み込みで線が侵食されないように、細心の注意をもって作業が行われます 熟練した職人が手間ひまかけて仕上げていく本友禅にこだわるのは、仕上がりの美しさや模様の印象 格段の差が出るからなのです。